
庭に天然芝を導入すれば、自宅にいながら緑の美しさを楽しめるほか、子どもやペットの遊び場としても役立ちます。しかし、天然芝はメンテンナンスが不可欠であるため、お手入れ方法をしっかりと抑えておくことが重要です。今回は、天然芝のお手入れ方法やポイントなどを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
天然芝のお手入れの基本
天然芝は植物のひとつであるため、きれいな状態を保つためには適切なメンテナンス・お手入れが不可欠です。ここでは、天然芝のお手入れの基本と具体的な目的について詳しく解説します。
天然芝に必要なお手入れの基本
天然芝のお手入れには、水やりや芝刈り、施肥、除草などが挙げられます。それぞれのお手入れが必要な頻度やタイミングは、芝の種類によってまちまちです。基本的には春〜秋にかけてお手入れを実施し、冬場は水やりや芝刈りが不要となるケースが多いです。
お手入れを実施する目的
天然芝のお手入れは、芝生ならではの美しい青々とした景観をキープするため・芝の健康を維持して病気や害虫から守るために行います。天然芝は植物の一種であるため、ガーデニングで花木を育てる場合と同じ感覚で水やり・施肥・除草などが必要です。
また、芝生のメンテナンスの代表ともいえる芝刈りは、芝の毛足の長さを整えて見た目をきれいに整えることだけが目的ではありません。光合成を促して芽や葉の数を増やす・湿気がたまるのを防いで病気や害虫から芝を守るといった観点からも、芝刈りは重要な役割を果たします。
面倒な天然芝のお手入れをラクにする方法
天然芝のお手入れは時期によって頻度が高く、頻回なメンテナンスを面倒に感じる人も少なくないでしょう。ここでは、天然芝のお手入れの具体的な内容やポイント、手間を省いてラクにお手入れする方法などを詳しく解説します。
水やり
天然芝の水やりは、シーズンによって必要な頻度が異なります。多くの芝は12〜3月は水やりの必要がなく、4〜11月に行うのが基本です。春・秋は3〜4日に1回程度の水やりでも問題ないものの、夏場は毎日の水やりが必須となります。
水やりの際はホースシャワーで芝生全体に水を行き渡らせますが、水やりの手間を省きたい人はスプリンクラーを利用するのもひとつの選択肢です。また、芝生を張ってからの1か月間は、晴れの日は毎日水やりをする必要があります。
水やりの頻度を減らしたい場合、芝を張る時期を梅雨入りのタイミングに合わせるのがよいでしょう。注意点として、水やりは回数を重ねるほどよいというものではなく、頻回過ぎると害虫が発生する原因にもなり得ます。
天然芝の種類によっては植え付けから2年目以降は水やりの必要がほとんどなく、雨の水分のみでも問題ない品種もあるため、購入時にしっかりと確認しておきましょう。
芝刈り
芝刈りは、春から秋にかけて毎月行うメンテナンスです。とくに天然芝の成長が早い夏場には、月に2〜3回程度の芝刈りが必要となります。
芝刈り機には手動タイプ・電動タイプ・エンジンタイプの主に3種類があります。芝刈りをラクに行いたい人、メンテナンスの時間を短縮したい人は電動タイプを選択するのがおすすめです。
施肥
天然芝も花と同じように肥料を施すことで、必要な栄養を十分に与えられます。施肥は4〜9月に行うのが一般的であり、使用する肥料の種類によって量や施肥方法が異なります。
除草
天然芝生には雑草が生えやすく、放置していると本来芝に与えられるはずの栄養を吸い取って成長します。結果として、芝よりも大きくなるケースも少なくありません。
さらに、成長した雑草は、除草時に天然芝にダメージを与えることもあります。天然芝の中に雑草を見つけたら、小さいうちに早めに処理することが重要です。除草剤を使用するのもよいですが、個人で使用するには分量の調整が難しい場合もあるため注意してください。
天然芝の管理が大変な場合の選択肢
庭を天然芝にしたいものの、お手入れ・メンテナンスに自信がないという人は、人工芝を選択するのもひとつの方法です。人工芝は天然芝と比較すると値段が高いものの、成長したり枯れたりすることがないため、かんたんな掃除のみできれいな状態をキープできます。
秋冬に茶色く枯れることがなく、年間を通して青々とした自然を感じられるのも魅力です。また、天然の植物で緑を楽しみたい人は、イワダレソウなど天然芝以外の植物で庭に自然を取り入れるのもよいでしょう。
まとめ
今回は、天然芝のお手入れの基本や目的や、お手入れ・メンテンナンスの具体的な方法とラクにお手入れするためのポイントを解説しました。また、天然芝のメンテンナンスが大変な人向けの選択肢についても詳しく紹介しました。天然芝は芝刈りや水やりなどのメンテナンスが不可欠であり、適切なお手入れ・メンテンナンスを施すことできれいな状態を維持できます。水やりにはスプリンクラー、芝刈りには電動式の芝刈り機などの便利グッズを導入することで、日々の面倒なメンテンナンスの手間も省けるでしょう。ただし、天然芝の管理やお手入れに自信がないという場合には、人工芝や芝以外の植物を選択することで手間なく庭に自然を取り入れられます。天然芝に興味がある人は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。