
「芝生の庭を持っているけど、仕事が忙しくて庭の芝生を手入れする時間がない」という方も多いのではないでしょうか。休みの日は家族との時間を大切にしたいので、芝生の手入れは後回しにしがちですが、放置すると相応のデメリットがあります。本記事では、芝生を放置するとどうなってしまうのか詳しく紹介します。
芝生を放置するとどうなる?
芝生を放置すると、最終的には庭が荒れ果てます。芝生には、定期的な手入れが必須です。
芝生が伸びきってしまう
芝生を手入れせずに放置すると、葉が伸びきり高さがバラバラになるので、見栄えが悪くなります。芝生が伸びすぎると、不審者の侵入やゴミを投げ入れられる可能性もあるため、防犯面でも悪影響があるでしょう。
雑草が生える
芝生を放置すると、雑草が生えてきます。雑草は栄養を奪ったり、日光を遮ったり、芝生の生長に悪影響を及ぼしかねません。雑草が成長して芝生が育たなくなるため、除草剤を散布するなどの対策が必要になります。
サッチが堆積する
サッチとは、枯れた芝生の葉や根、刈り草などが土の表面に堆積することです。サッチは、土壌の通気性や水はけを悪化させます。芝生の耐久性が低下したり、病気や害虫が発生したりして芝生を弱られます。
芝生が病気になる可能性がある
芝生を放置すると、通気性が悪化します。芝生が病気になりやすくなり、枯れてしまう可能性もあります。
食害が発生する
サッチには多くの有機物が含まれているため、スジキリヨトウやシバツトガ、コガネムシなどの害虫が発生しやすくなります。害虫は、芝生の根や葉を食べて枯らしてしまいます。
芝生がなくなり裸地になる
サッチや病気、食害が繰り返されると、芝生は弱り果てます。最終的に芝生がなくなり、雑草だらけになります。
伸びすぎた芝生がもたらすデメリット
ここからは、伸びすぎた芝生がもたらすデメリットについて解説します。
病気の原因になる
伸びすぎた芝生は、風通しが悪くなるため、さまざまな病気の原因になります。葉枯病とは、芝生の葉に茶色のパッチが出現して枯れる病気です。悪化するとパッチが拡大するため、早めの対策が必要でしょう。
さび病はさび菌の寄生により、芝生が枯れたり、変色したりして見栄えが悪くなります。葉腐病の一種であるラージパッチは、春と秋の降水量が多い年に発生しやすい病気です。ノシバやコウライシバで発生しやすい特徴があり、丸が連なった形で芝生が枯れたような状態になります。
生長点が高くなる
生長点は、芝生の根もとにある茶色い茎と緑の葉の境目にあたり、芝生が伸びると生長点も高くなります。芝生の生長点よりも下で刈り取る軸刈りでは、緑の葉がなく茎がむき出しになります。軸刈り後は、美しい芝生に回復するまでに時間と手間がかかるでしょう。
雑草が芝生の成長を妨げる
雑草は、暖かい時期に増殖します。雑草の繁殖は、必要な栄養が吸収できなくなったり、日光を遮られたり、芝生の生長を妨げる要因になります。除草剤の散布や、手作業で取り除くなどの手入れが必要です。
手入れしづらい
芝生が伸びきると、葉先が垂れ下がるため手入れしづらくなります。上手く刈れずに、芝生が引きちぎられることも少なくありません。芝刈りハサミなどで芝生を傷めないように丁寧に刈る必要があるため、時間と手間がかかります。
放置した芝生を復活させるには?
芝生は強い植物のため、放置後でもしっかり手入れすれば復活も可能です。ここからは、放置した芝生を元気にする方法を紹介します。
芝生用の除草剤を撒く
芝生を放置し雑草だらけの場合は、芝生用除草剤を使用することで、芝生を枯らすことなく雑草の排除が可能です。これにより、時間と手間がかかる草むしりの負担を軽減できます。
芝刈りで芝生を整える
伸びすぎた芝生は、日光が当たりにくく生長しづらかったり、十分な栄養をとれなかったりするため、定期的な手入れが必要です。芝刈りで一定の長さに揃えることで、美しさを保てます。
水やりする
芝生には、たっぷりの水分が必要です。枯れ始めや乾燥など、水やりによって芝生が復活できる可能性があります。芝生の水やりは、1平方メートルあたり10~20L程度が適量だと言われています。水分不足の芝生は葉がカールするため、よく観察するとよいでしょう。
肥料を与える
肥料を与える方法もありますが、やりすぎには注意が必要です。量が多すぎたり、濃度が高かったり、肥料焼けにより葉や根が枯れることもあります。
エアレーション
エアレーションは、固まった状態の地面に穴を開けて、通気性や水はけを改善することです。密着した根茎をほぐすことで、通気性・通水性を高め芝生の生長を促す効果が期待できます。
土を入れ替える
さまざまな方法を試しても芝生が復活しなかった場合は、土壌改良が必要なケースもあります。芝生に切込みを入れてテコの原理で持ち上げ剥がし、新しい土を投入しましょう。
まとめ
この記事では、芝生を放置するデメリットや対処方法についてお伝えしました。芝生を放置すると、最終的に芝生はなくなり荒れ果てます。雑草や病気・食害などの発生は芝生に悪影響を及ぼすため、定期的なお手入れが必要です。しかし、仕事が忙しくて庭の芝生を手入れできない方も少なくありません。ロボット芝刈り機は、自動で芝生を手入れしてくれるため、芝刈り作業の負担を軽減できます。休みに家族との時間を確保したい方は、ロボット芝刈り機の購入を検討してみてはいかがでしょうか。