
今回は、芝生の手入れをする場合の、夏の芝刈り作業のポイントについて解説します。家の芝生が暑い夏を乗り越えられるか心配な人も多いと思います。とくに、温暖化が進む近年の夏は芝生が変色しやすく手入れも難しくなっているでしょう。本記事では、夏の芝刈り作業のポイントについて解説します。
芝刈りは頻度と刈り高がカギ!
夏の芝刈りは、暑く管理が面倒になってしまいます。ただ、頻度と刈り高さえしっかりしていれば難しいことはありません。ここでは、芝刈りの頻度と刈り高について解説します。
刈り高を高めにする方法とは
夏は、芝生を刈る頻度をできるだけ少なくしようと、刈り高を低めに刈ってしまう方もいるでしょう。ただ、芝生は刈り高を低くすることで、直に日光が当たりやすくなり雑草が発芽しやすく悪循環に陥る可能性が高くなります。
また、乾燥によって芝生が傷むこともあるでしょう。こうしたことを防ぐためにも、夏場の芝刈りは刈り高を高めに刈ることをおすすめします。刈り高を高くすることで、食害も受けにくく芝生自体の体力も落とさず夏越できるでしょう。
刈込の高さの目安とは
刈り高を高めにと言っても、実際にどの程度高くするかわからない人もいるでしょう。目安としては、全体の3分の1の高さに刈りこむのがおすすめです。
刈込の頻度について
夏場の刈込は、高めに刈ることをおすすめしていますが、その代わり頻度も多めにしなくてはいけません。理想としては、1~2週間に2回程度欠かさずおこなうのがおすすめです。こうすることで、蒸れを防ぎ芝生が良い状態で夏を超えられるでしょう。
水やりの手間を減らす!夏の芝生管理におすすめの方法
夏場の水やりは、暑く非常に体力を使う作業となります。芝生の水やりの手間を省ければ、ほかの作業に費やす時間も増えるでしょう。夏場の芝生管理におすすめの方法と、どのように水やりを減らせるのか紹介します。
スプリンクラーやソーカーホースを利用する
家庭の庭で少しだけ芝生の管理をおこなっているのであれば、じょうろやホースで水やりをすると良いでしょう。ただ、広範囲に芝生がある場合は、スプリンクラーやソーカーホースを利用することをおすすめします。これらを利用することで、蛇口をひねるだけで水がでるうえ、広範囲に散水できるでしょう。
過乾燥に注意しながら水やりをおこなう
梅雨明けの夏場は、急激な乾燥に注意しながら水やりをおこないましょう。急激な乾燥が進むと、芝生の葉が細く丸まり黒くなってしまいます。また、毎日少しずつ水やりをするのではなく、頻度を空けてたっぷりと水やりすることを意識しましょう。こうすることで、地中深くまで水をしみこませ美しい芝生を保てます。
水やりをしながら雑草処理もしよう
水やりとともにおこなうと効果的な方法として、雑草を見つけたらすぐに処理することをおすすめします。夏は芝生もどんどん成長する時期ですが、雑草も一緒に伸びる時期です。
また、雑草と一緒に成長するキノコにも要注意です。キノコは、胞子を飛ばし、さまざまな場所に発生するため増えると厄介です。水やりの際は、芝生だけではなくこうした植物にも目を向けて処理するようにしましょう。
夏の施肥で青々とした芝生に!肥料の種類と適切な与え方
芝生の管理には、水やりや雑草処理が大切になりますが、施肥をおこなうことも大切です。以下に、肥料の種類と適切な与え方について紹介します。
施肥の頻度はどのくらいが最適か
施肥の頻度として、1~2か月おきにおこなうのが最適とされています。美しい芝生がよくしげる夏場は、しっかりと施肥することも重要です。
ただ、肥料負けを防ぐためには、夏場の炎天下を避け、曇りの日や太陽が落ちた夕方におこなうのがおすすめです。肥料をまいた後は、いつもより多めに水を散布することも忘れずおこないましょう。
肥料焼けがおこる原因
肥料焼けは、肥料成分の濃度が高くなると起こる現象です。濃度が高くなることで、芝生にダメージを与え、見栄えが悪くなり復活するにもある程度の時間が必要になります。
また、夏場だけではなく肥料の撒きムラや散水不足からも肥料焼けが起こることもあるため、年中を通じて気を付けなければなりません。
芝生におすすめの肥料を紹介
芝生におすすめの肥料として、窒素、リン酸、カリがほぼ同量に配合された粒状の化成肥料がおすすめです。これらが配合されている肥料を、月に1度1米当たり軽く1握り程度均等に撒くのがおすすめです。
面倒だからとたくさん肥料を与えたい気持ちにもなりますが、適量を心がけて施肥しましょう。適量を心がけることで、美しい芝生が保てます。
まとめ
夏の芝生の手入れには、正しい芝刈りや水やり、施肥が欠かせません。まず、夏の芝刈りは頻度と刈り高さが重要で、刈り高はできるだけ高めに保ち、頻度は1~2週間に2回程度が理想です。また、スプリンクラーやソーカーホースを使って効率的に水やりを行い、急激な乾燥に注意しながらしっかりと水分を与えることが大切です。雑草やキノコの処理も忘れずに行い、健康な芝生を維持しましょう。さらに、肥料は1~2ヶ月に1回適切に施肥し、肥料焼けを防ぐために散水も十分に行うことがポイントです。これらを実践することで、暑い夏を乗り越えて青々とした芝生を保つことができます。本記事が、夏の芝生の管理や手入れについて詳しく知りたい人の参考になれば幸いです。