
家を建てた際やこれから家を建てる人は、芝生のある庭に憧れを持つこともあることでしょう。芝生があれば、子どもやペットがより庭遊びが楽しくなるはずです。しかし、芝生の手入れや芝生の知識について、不安に思う方もいるかもしれません。そこで今回は、芝刈りのタイミングや芝の種類別の芝刈りのコツなどについて詳しく解説します。
芝刈りを始めるタイミングはいつがベスト?
芝の手入れをしたことのない人は「芝刈りっていつぐらいに始めればいいんだろう」と悩むことでしょう。芝生は成長していくものなので、ほったらかしにしておくと芝生がどんどん伸びてしまい、トラブルに発展する可能性があります。
そうならないために、まずは芝刈りを始めるタイミングや、目安となる成長具合を解説します。目安としては、芝生の葉の長さが40ミリほどになったタイミングに刈るのがおすすめです。
その時は、20ミリほどの長さになるように芝刈りを始めていきましょう。20ミリほどになれば、見た目もバランスよく見えて、手入れもしやすくなります。
ただし、刈り高にはとくルールは設けられていないので、自分の好みの長さに設定するのも1つの方法です。一般的な芝刈り機は刈り高を設定できるため、長さの調整は自由自在です。
芝刈りする意味とは?
芝生の性質として、短く刈ると芽数を増やそうとするというものが挙げられます。また、光合成も活発になるという効果があり、より密度の高い芝生ができます。
しかし、芝刈りせずにほったらかしにしてしまうと密度が低くなり、キレイな芝生ができません。それだけでなく、害虫の住処にされてしまう可能性も出てきます。
キレイに保つことは病気の予防にもつながる
芝刈りすると、見た目もキレイになるだけでなく、光の反射や透過も均一化されます。芝が伸びると、さまざまな病気が発生しやすくなります。そうならないように、きちんと適切な芝刈りを実施して、乾燥しやすい環境づくりに努めていきましょう。
芝の種類別・季節ごとの最適な芝刈りの頻度
そもそも芝は、2種類に分けられることをご存じでしょうか。1つは暖地型芝生というもので、野芝や高麗芝などが区分されます。もう1つは寒地型芝生と呼ばれるもので、ベントグラスやケンタッキーブルーグラスなどのことを指します。下記では、それぞれの詳しい特徴を解説するので、芝刈りの参考にしてください。
暖地型芝生
暖地型芝生は、暖かい季節に成長するという特徴があり、冬は冬眠状態になります。冬眠状態になると、枯れたような状態になってしまいます。そのため、芝刈りの時期は5~10月とするのがおすすめです。
また、冬に枯れたような状態になるといっても、それは一時的なものです。春になるとまた元の緑色になるので、安心して手入れをしていきましょう。
寒地型芝生
寒地型芝生の場合は、3月〜11月が芝刈りに適しているといわれています。とくに、秋や春に成長しやすい芝生です。寒地型芝生は、暑すぎると枯れてしまう恐れがあります。
そのため、夏には長さの調整をうまく行う必要があります。しかし、夏場の芝刈り作業は熱中症の恐れがあるため、明け方や夕方の比較的涼しいタイミングに作業を行いましょう。
ムラなくキレイに仕上げるための芝刈りのコツ
芝生を育ててると実感することですが、芝生を均一に成長させるのは、なかなか難しいことです。そんな時は、あまり伸びない場所よりも、よく伸びる場所を基準にしましょう。以下に、芝生をきれいに整えるコツを解説します。
軸刈りに注意
芝生を取り扱う際には、軸刈りに気をつけなければなりません。軸刈りとは、芝生を一気に刈りすぎてしまうことで葉の部分だけでなく、茎まで刈ってしまうケースを指します。
軸刈りになってしまうと、葉が完全になくなるため、芝生がキレイに仕上がらなくなってしまうのです。また、葉がなくなってしまうと、光合成ができなくなってしまいます。光合成不足は病虫害リスクの元になるため、十分気をつけましょう。
こまめな芝刈りを心がける
ふかふかな芝を手に入れるためには、こまめに芝刈りを実施することが重要です。芝刈りのシーズンになったら、週に1回は芝刈りを繰り返すことをおすすめします。絨毯のような芝生にするには、芝生の高さを刈り揃えることもポイントとなるため、頻繁に芝刈りを実施する必要があるのです。
また、芝生に水を適度に与えるのも、ムラなくキレイに仕上げるためのポイントといえるでしょう。上記で紹介したポイントをおさえて、整った芝生を維持しましょう。
まとめ
今回は、芝刈りを始めるタイミングや最適な芝刈りの頻度、芝生をキレイに仕上げるコツなどについて詳しく解説しました。芝生は、コンクリートやレンガ敷きなどの外構と比べて、施工費用が安く抑えられます。また、芝生は体に優しいため、子どもやペットも思う存分外で遊べるようになります。しかし、きれいな芝生を維持するには手入れが不可欠です。しっかりと芝刈りや雑草取りをしなければならないという、芝生特有のデメリットも存在します。そのため、デメリットや注意点をよく把握したうえで、芝生の導入を検討してみてください。そして、芝生を家などに導入した際には、ぜひ今回紹介した内容を参考にしながら手入れをしていただければ幸いです。