
自宅の庭やベランダなどに芝生を取り入れたい人の中には、天然芝・人工芝のどちらを選択すべきか悩んでしまう人も少なくないでしょう。そこで今回は、天然芝・人工芝のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。天然芝と人工芝のそれぞれに向いている人や最適な環境・シーンについても詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
天然芝の特徴
天然芝はメンテナンスが大変というイメージを持つ人もいますが、その分天然の植物ならではのよさを楽しめるのが魅力です。ここでは、天然芝の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
天然ならではの香りや風合いがある
天然芝の特徴は、芝の香りや青々とした美しさ、自然のリラックス効果を得られる部分です。庭で豊かな自然を感じながら癒やしの時間を過ごせるのは、天然ならではのメリットです。
季節ごとに見た目が変化する
天然芝には主に日本芝と西洋芝の2種類がありますが、日本で広く普及している日本芝は冬場に枯れて茶色く変色します。春に新芽が出て成長することから、植物ならではの生命力を感じられます。
しかし、芝生の青々とした緑を楽しみたい人にとっては、冬の枯れた芝生はものさみしい景観に感じられるでしょう。西洋芝は冬場でも緑の葉をつけますが、暑さに弱い品種です。1年を通して長く緑を楽しみたい場合、涼しい地域に住んでいる人は西洋芝を選択肢にいれるのもひとつの手です。
日々のメンテナンスが必要
天然芝は水やり・芝刈り・除草・施肥など、日々のメンテナンスが不可欠となります。とくに成長が早い夏場には水やりや芝刈りの頻度も高くなるため、手入れを手間に感じる人も少なくないでしょう。
ただし、天然芝はメンテナンスをしっかりと行えば何十年単位で長持ちさせることが可能です。ていねいなお手入れを続けていれば植え替えの必要もないため、愛着を持ってメンテナンスを楽しめるでしょう。
暑さ対策につながる
芝生はコンクリートのような照り返しがないことから、暑さ対策にも有効です。天然芝は人工芝と比較すると高温になりにくく、夏場でも涼しく過ごすことが可能です。
とくに小さい子どもやペットは背丈が低いことから、照り返しの影響を受けやすくなります。天然芝を採用すれば、暑い日も庭で遊びやすくなるでしょう。
人工芝の特徴
人工芝は、お手入れ不要で気軽に取り入れられることから人気を集めています。ここでは、人工芝の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
合成樹脂で作られている
人工芝は合成樹脂で作られており、主にナイロン・ポリエチレンなどが使用されたフェイクグリーンです。芝生の香りや自然の風合いを楽しみたい人には物足りなく感じられる場合もありますが、お手入れ不要で気軽に取り入れられます。
日当たりが悪い場所にも設置できる
人工芝はフェイクグリーンであるため、設置場所の日当たりを気にする必要がありません。庭やベランダはもちろん、室内にも取り入れられます。
季節の影響を受けずに緑を楽しめる
人工芝は合成樹脂で作られており枯れる心配もないため、年中緑の楽しめます。植物ならではのよさとは異なるものの、お手入れなしで変わらない景観を維持できるのはうれしいポイントです。
種類によって特徴が異なる
ひとくちに人工芝といってもさまざまな種類があり、毛足の長さ・硬さによって異なる特徴があります。芝でパターゴルフなどのスポーツを楽しみたい場合は、短めの毛足がおすすめです。
一方、ある程度ボリュームがある中で子どもやペットが青部ことを前提としている場合は、触り心地がやさしい柔らかめの素材を選ぶのがよいでしょう。対して、劣化が少ない素材で見た目の維持にこだわりたい場合、硬めの人工芝を選択するのがおすすめです。
天然芝と人工芝のどっちが最適?
天然芝と人工芝のどちらが最適であるかは、芝を設置する目的や管理する人の性格によっても異なります。天然芝はメンテナンスの手間や費用がかかるものの、初期費用は人工芝よりも安価です。
日々の手入れを楽しめる人や、本物の香り・風合いにこだわりたい人にはとくに向いているでしょう。また、天然芝は人工芝よりも熱に強いため、バーベキューなどのアウトドアを楽しみたい人にもおすすめです。
対して、人工芝は初期費用はかさむものの、メンテナンスの手間・費用はかかりません。そのため、天然へのこだわりがなく、手間なく美しい緑を楽しみたい人に向いています。
また、水はけの悪さや日当たりを気にする必要もないことから、マンションやベランダに芝生を設置したい人にもおすすめです。
まとめ
今回は、天然芝と人工芝のそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説しました。天然芝は天然の植物ならではの香りや風合いを感じられる・暑さ対策につながるなどのメリットがありますが、メンテンナンスの手間・費用がかかります。対して、人工芝は天然植物ではないため芝特有の香りなどは感じられませんが、メンテナンス不要でどこにでも設置できます。天然植物にこだわりたい人・ガーデニング感覚でメンテナンスを楽しめる人は天然芝が、手間なく芝生を導入したい人・ベランダや室内に設置したい人は人工芝が向いているでしょう。自宅に芝を取り入れたいと考えている人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。